台中海洋館がついにオープン!

雨の日も暑い日もへっちゃら!親子で楽しむ台湾中部の新名所
「外は暑すぎるし、公園は無理……」
「今度の連休、雨?子どもと遊べる場所がない」
そんな子育て真っただ中のパパママに朗報!
2025年8月、「台中海洋館(Taichung Aquarium)」がオープンしました。

10年くらい前から計画されていたのに、市長が変わったら方針が変わったとかでとん挫。
建物はできているのに、一生オープンしない!とか……
いろいろ言われていましたが、ついにオープン!
長かった……。
台湾中部初の本格的な水族館として注目のスポット!
屋内型水族館なので天気を気にせず、計画が立てやすいのもポイントです。
実際に行ってきたので、チケット予約・混雑状況・ランチ・持ち物・おすすめ動線まで、ママ目線を添えてご紹介します。
基本情報

台中海洋館のテーマは「台中の川から、世界の海へ」。
建物のデザインを手がけたのは、台湾の建築家・余曉嵐(ユ・シャオラン)さん。
展示は、日本とオーストラリアの専門チームが共同制作しているそうです。
川のせせらぎから始まって、黒潮、深海へつながるような展示で、デジタルも融合しながら五感で楽しめる感じ。
「見学ルートがわかりにくい」という声もあるようですが、混雑回避できる設計なのかな?と思いました。
館内マップを見れば、難しくないのでご安心ください。
それでは、基本情報をどうぞ。
【基本情報】
| 名称 | 台中海洋館(Taichung Aquarium) |
| 住所 | 台中市清水区海洋路168号(梧棲漁港エリア) |
| 営業時間 | 10:00〜18:00(最終入館17:00) |
| 定休日 | 火曜日 ※祝日や連休期間中は営業。天候などで臨時休館の場合は公式サイトでお知らせがあります。 |
| チケット | 完全オンライン予約制(当日券なし) |
| 公式サイト | https://tcaqua.com.tw |
アクセス

台中海洋館は台中港の近く。
台中市中心エリアからは車で40分程度です。
海洋館の隣に大型駐車場がありますが、週末は開館直後から混雑する日も。
- おすすめ到着時間:開館30分前(9:30頃)
- 15:00以降なら比較的スムーズに駐車可能。
公共交通機関の場合は、
台湾好行(679)または市バス(178 / 179 / 309 / 688)で「台中海洋館」バス停下車徒歩すぐ。

台中火車駅から乗り換えなしで行くなら、309番バス!
乗車時間は1時間半前後です。
(台湾のバスってちょっと運転が……。酔いやすい方は酔い止めを飲んでおきましょう!)
チケットと混雑状況
チケットは完全予約制。
現地販売はないので、事前にオンラインで購入しておきましょう。
入場時間が区切られていて、指定時間を過ぎると入場できないので注意。
入場区分
① 10:00~11:00 ←平日の狙い目
② 11:00~12:00 ←休日は混雑する
③ 12:00~13:00
④ 13:00~14:00
⑤ 14:00~15:00 ←休日の狙い目
⑥ 15:00~16:00 ←休日の狙い目
⑦ 16:00~17:00
週末は10:00〜14:00が混雑しやすい時間帯。
最近のクチコミからは、平日の午前中か14:00以降がゆっくりできそうです。
【チケット情報】
| 券種 | 価格(台湾ドル) | 備考 |
| 全票 | 500 | 一般 |
| 優待票 | 400 | ・身長115cm以上 or 6歳以上の児童 ・大学以上の有効な学生証を所持している方 ・有効な退役軍人証、公務員退職証明、低所得者証を所持している方 ・台中市清水区か梧棲区に戸籍がある方 ※入館時に該当する証明書類の提示が必要 |
| 博愛票 | 250 | 満65歳以上の高齢者 ※入館時に該当する証明書類の提示が必要 |
| 團體票 | 450 | 同一機関または団体で20名以上の場合 ※入館3日前までに、予約と予約金の支払い手続きが必要 |
| 免費票 | 無料 | ・6歳未満 or 身長115cm以下の児童で、保護者または引率者と同伴する場合 ※保護者・引率者は別途チケットの購入が必要 ・有効な身心障がい者手帳を所持する本人と必要な介助者1名。 ※入館時に該当する証明書類の提示が必要 |
5階建て8エリアで楽しめる館内

館内は、5階建てで展示は8エリアに分かれています。
入口を入るとすぐにエスカレーター!
3階に到着します。
3階→4階→5階→2階→1階の順で回っていくのがスタンダードコースです。

7歳の子どもと一緒に、このルートで見学!
途中、カフェやレストラン、水遊びスポットもあって、気づけば3時間近く楽しんでいました。
3F|台中河川&クラゲエリア

エスカレーターで3階へ上がると、まずは台中の河川エリアです。
雨が降っているような展示や、ちょっとめずらしい蓮型の水槽がならんでいました。
高低差がついていて上流→中流→下流が立体的に見せられているので、見上げたり、横から覗き込んだりして楽しめます。
透明なので、魚を下から見るというレアな体験もできます。

ママ!抱っこー!見えないー!
と言われることが少なくて、腰に優しい展示です。
全長124kmの大甲渓をギュッと凝縮したフロアは、「台中の水が海へ向かう」感覚を体感しやすい構成にしているとか。
デジタルを駆使した仕掛けや、中に入った感覚で楽しめる水槽など、撮影ポイントが多いなと感じました。

ペンギンの後はクラゲエリア!
通路を抜けると、いきなり静かな世界が広がります。
約5,000匹のクラゲが、幅8メートルある水槽の中でゆらゆら。
こっちは歩き疲れてるのに、このマイペースさ……。
ちょっと羨ましい。
照明に照らされた水槽が青や紫に変わるたびに、なんだか気分までリセットされます。
クラゲが癒しの存在として流行ったのもうなずけます。
奥には「クラゲラボ」もあって、飼育員さんが黙々とお世話中。
ここでは40種類以上のクラゲを育てていて、繁殖技術も20種以上あるそうです。
日本の加茂水族館とも交流しているとか。
のんびり漂うクラゲの裏に、こんなに努力があるんだと思うと、ちょっと背筋が伸びました。
4F|湿地エリア

3階は川の流れで、4階は“終わりと始まり”をつなぐ場所という位置づけの湿地。
突然、室内に湿地が現れるんです!
聞けば、台湾初の屋内人工湿地だそう。
靴を脱いで水の中を歩くこともできるので、お子さんと一緒の方は着替え必須!
水族館なのに、びちゃびちゃになって楽しめます。
着替え必須!着替え必須!着替え必須!
大きな窓からは本物の湿地(高美湿地)が見える中、水遊びでおおはしゃぎ。
水自体は湿地を再現しているわけではないので、泥水ではありません。

事前情報なしで行ったので、まさか水族館で水遊びとは……
いや、子どもが楽しんでくれたらいいんですけどね!
水エリアと見学エリアにフェンスはないので、テンション高めの子が近くで水遊びしていると、大人も濡れます(笑)

湿地エリアにはレストランもあります。

私が行った時はメニューも限定的でしたが、おそらく今は種類も増えているはず。

この日は定食をいただきました。
お値段は400元前後。
キッズチェア、子ども用食器(お椀&レンゲ)ありで、キッズフレンドリー。
5F|カフェ

5階は休憩スポット。
三面ガラス張りで、晴れた日は自然光が入って明るい空間です。
コーヒー、ジュース、ケーキ、サンドイッチなどの軽食がいただけます。

突然始まった水遊びでクタクタで休憩したかった母。
子どもは元気に「魚見たいー!ペンギンまだー?」と言ってスルー。
一瞬見ただけで終わってしまったエリアです。
テラス席もあるので、暑くない日はそちらもおすすめ!
高美湿地や台中港を眺めながら、風を感じてリラックスできるはずです。
運が良ければ、沖合にイルカが見られるとか。
2F|ペンギン&サンゴ&サメエリア

2階のメインはペンギン!
黒と白のマゼランペンギンがお出迎え。
半開放のつくりなので、陸上をよちよち歩く姿も、水の中をスイスイ泳ぐ姿も、すぐ近くで観察できます。
トンネル状の観覧通路があるので、ペンギンが頭上を泳ぐ瞬間に立ち会えるかもしれません。
ペンギンエリアの次はサンゴエリア!
ブルーライトに照らされた水槽が展示されています。
光の角度で色が変わるので、幻想的な空間。
2階の最後は深海エリア。
サメが展示されています。
うちの子は、大きな水槽の中をサメたちが泳ぐ姿にくぎ付けでした。
公式サイトを見たところ、サメは恐竜よりも昔からいる生き物だそう。
4億年の歴史の生き残りだとか。
強くて鋭いだけではなく、実は小型でおとなしい種類が半数以上なんて知らなかった……。
サメが少なくなると、海の食物連鎖が崩れてしまうこともあるので、「怖い」ではなく「守るべき存在」とされているそう。
こういう事前情報があると、館内での親子の会話もぐっと深まりますよね。
1F|黒潮の海&海洋学園エリア

最後は1階。
階段から目の前に広がるのは、台中海洋館でいちばん大きな水槽「黒潮の海」。
デジタルも融合された映画のスクリーンのような展示です。
大きな水槽には、黒潮を泳ぐ魚がゆったり過ごしているかのようでした。
黒潮は、赤道から北へ流れる力強い暖流で、台湾から日本へ続いています。
その温かい流れが、海の栄養と命を運ぶので、世界でも屈指の豊かな生態系を育んでいるそうです。(HPより)
大きな水槽の横には、ドリンクスタンドがあります。
海のラウンジをイメージしているとか。
休憩がてら、ドリンク片手に水槽を眺めるのもいいですよねー!

最後は海洋学園エリア。
目の前にあるスクリーンに、自分の好きな海の生き物を映せる仕掛けがあります。
機械の操作は日本語設定も選べたので、中国語がわからなくても安心!
画面の中に魚やクラゲが泳いでいるのを、子どもが夢中になって楽しんでいました。

海洋学園エリアを抜けると、お土産コーナーに直結!
(よくあるルートですよね……察)
台中海洋館限定のグッズや、海の生き物のおもちゃなども豊富でした。
館内設備と過ごし方のポイント

台中海洋館は、ちょっと魚が少ない?という大人のクチコミもありますが、子連れファミリーにとてもやさしい施設でした。
ベビーカーでもエレベーターがあってスムーズに回れるし、スタッフさんの対応も温かい印象。
餌やりをしているスタッフの方に話しかけても、丁寧に答えてくれるし。
大人も勉強になることがたくさんありました!
ベビー&キッズ連れにうれしい設備
- 授乳室:1階・5階(おむつ替え台付き)
- おむつ替え台:2〜4階の多目的トイレ内
- キッズトイレ&子ども用便座:1・3・4階
- 親子トイレ:4階女性トイレと屋外トイレ(自転車ステーション)に設置
- ベビーカー貸出:1階サービスカウンター(数に限りあり)

スタッフさんは簡単な英語対応OKでした。
日本語表記がある案内もあって、ちょっと感動。
台中観光を考えている方も、台中や台湾の海・川を感じられるのでおすすめです!
持ち物チェックリスト
実際に「持っていけばよかった」と後悔した、持ち物リストです。
たった3項目、されど3項目。
ぜひチェックしてお役立てください。
□ チケットはオンラインで購入
□ 着替え・タオル(4階の湿地エリアで水遊びあり)
□ 羽織もの(館内は冷房が強め)
館外のランチ&カフェスポット
館内でランチするのもいいけれど、館外にもおいしいスポット満載!
おすすめは、梧棲観光漁港と三井アウトレットパーク台中港です。
梧棲観光漁港
梧棲観光漁港は、台中海洋館から徒歩10分程度。
新鮮な海鮮丼や揚げ物が楽しめるローカル市場。
子どもとシェアしやすいメニューも豊富です。
三井アウトレットパーク台中港
三井アウトレットパーク台中港は、台中海洋館から車で15分程度。
Uberやバス利用も便利です。
レストランやカフェが充実していて、キッズチェア完備の店舗も多め。
買い物ついでに立ち寄れるので便利です。
1日で楽しむモデルコース

1日で台中海洋館とその周辺を楽しみ尽くしたい方におすすめのコースです。
無理のない範囲で楽しんでくださいね。
| 時間 | スケジュール |
|---|---|
| 10:00 | 台中海洋館入館 |
| 12:00 | 梧棲漁港で海鮮ランチ |
| 14:00 | 三井アウトレットでカフェ&買い物 |
| 17:30 | 高美湿地で夕日を眺めて家路に |
海沿いのスポットを1日で回れる、親子旅におすすめのコースです。
ランチを三井アウトレットに変更すれば、室内多めで休憩しながら楽しめるので、未就学児さんも無理なく安心。
高美湿地とは?
高美湿地(Gaomei Wetlands/ガオメイスーディー)は、台中市の海沿いに広がる自然保護エリアです。
潮の満ち引きで浅瀬に水が張ると、空と海が鏡のように映り込むことから「アジアのウユニ塩湖」とも呼ばれています。
夕暮れ時には、オレンジ色の光の中に風車の影が映り込むので、絵画のような雰囲気。
観光客だけでなく、現地の方々にも人気のサンセットスポットです。
まとめ:台中海洋館を楽しもう!

台中海洋館は、ただ魚を見る場所ではなく、家族で海を感じるための場所。
はじめてペンギンを見て笑った顔。
はじめてクラゲの光に見入った時間。
はじめて水の中を歩いてびしょぬれになった小さな足。
そんな一瞬が、きっと忘れられない思い出になるはず!
中国語がわからなくても大丈夫です。
視覚で楽しめる展示が多く、日本語表記があるものもあって安心。
暑い日も、雨の日も、安心して遊べる屋内スポットの1つとして、ぜひ足を運んでみてください。

